みなさんの生活の中では、

みなさんが気付いていないかも知れませんが

たくさんのお金の動きが存在しているのです

 

そのお金の動きが目に見える方法を、覚えてみませんか?

 

それがこのブロック式簿記です。

 

 


ブロック式簿記をはじめよう!

ブロック式簿記の目的は?

1.みなさんの生活の中では色々な場面で

お金も一緒に動いている

ことを確認します。

 

2.日記のようにみなさん一人ひとりの

思い出が記録できる

方法でもあることを覚えます。

 

3.お金の流れを知ることが、

人とのつながりを確認できる

ことにもなることを知ることができます。

 

 

 

それでは、ブロック式簿記のお話し、始めてみますね。    


1. 1年間の生活を想像してみよう

 

 

みなさんの1年間を想像してみると、

たくさんの出来事が思い浮かぶと思います。

 

 

 

たとえばお正月には、田舎の祖父母に会いにいくこともあるでしょう。

夏休みには、家族で旅行にいくこともあるでしょう。

お誕生日には、お祝いをしてもらうこともあるでしょう。

 

 

週末には、家族と買い物や外食をしたり、

 

友だちと誘い合わせて外出することもあるでしょう。

趣味や習い事を頑張ることもあるでしょう。

 

そんな出来事の一つ一つには、

お金も一緒に動いているんだ、

と、考えてみます。

 

 

そのために、先ほど言ったたくさんの出来事を

お金の動きに変えてみましょう。

 

 

 

 

12 お正月に田舎の祖父母からお年玉を5,000をもらう  

31   友だちとお出かけして文房具とお菓子1,000を買う

515   休日に親と外出 服と夕食3,000を買う

630  今年のおこづかい合計で5,000をもらう

815  夏休みの家族旅行で1人10,000払う

930  趣味のスポーツ道具に3,000払う

1015  新しいゲームソフトに3,000払う

1115  誕生日に親が5,000で買ったプレゼントをもらう

1225  クリスマスプレゼントに5,000で買ったプレゼントをもらう

もっともっともっと、たくさんの出来事があるかもしれません。

でも今は、これくらいにしておきましょう。

そしてこれだけでも、みなさんの生活の中ではお金も一緒に

動いていることがわかると思います。


2. ルールを使って出来事をブロックにする・組み立てる

つぎに、1.で想像したいくつもの出来事を、次のルールを使いブロックに変えて、見やすくしてみましょう。

 

 ルール1:金額の大きさとブロックの大きさを

     一緒にする

 

ルール2:手元にあるものを左側におく

     ・その理由を右側におく

 

ルール3:左側ごと、右側ごとに

     ブロックをつなげて下にのばしていく

 

ルール4:同じ内容のブロックをくっつける

     (例・ギフト3000+10000=13000)

 


1月2日 お金をお年玉として5000もらう

    (お金が5000増える

     おじいちゃんおばあちゃんから

     お年玉をもらったという

     思いでが5000増える)

(ルール1・ルール2)


3月1日 友だちとお出かけして文房具とお菓子1000を買う

    (お菓子・文房具とお金を交換して、

     お金が1000減り、友だちと買った

     お菓子・文房具1000が増える)


5月15日 休日に親と外出 服と夕食3000を買う

     (服と食べ物3000が増える

      親からおくり物=ギフト3000をもらったという

      思い出が増える)


6月30日 今年のおこづかい合計5000をもらう

    (お金が5000増える

     親からおくり物5000をもらったという

     思い出が増える) 


8月15日 夏休みの家族旅行で1人10000払う

     (旅行にいったという経験が10000増える

      親からおくり物10000をもらったという

      思い出が増える)


9月30日 趣味のスポーツ道具に3000払う

     (趣味のもの3000が増える

      お金と交換したため3000減る)

 


10月15日 新しいゲームソフトに3000払う

     (ゲームソフト3000が増える

      お金と交換したため3000が減る)


11月15日 誕生日に親が5000で買ったプレゼントをもらう

     (プレゼント5000が増える

      親からおくり物5000をもらったという

      思い出が増える)


12月25日 クリスマスに親が5000で買ったプレゼントをもらう

     (プレゼント5000が増える

      親からおくり物5000をもらったという

      思い出が増える)


〜出来上がったブロックを組み立てて、いよいよブロック式簿記を作っていきます〜

(ルール3)

1月2日 お金をお年玉として5,000もらう

    (お金が5000増える 

     おじいちゃんおばあちゃんから

     お年玉をもらったという

     思いでが5000増える)

 

 

3月1日 友だちとお出かけして文房具とお菓子1000を買う

    (お菓子・文房具とお金を交換して、

     お金が1000減り、友だちと買った

     お菓子・文房具1000が増える)

 

 

5月15日 休日に親と外出 服と夕食3000を買う

     (服と食べ物3000が増える

      親からおくり物=ギフト3000をもらった

      という思い出が増える)

6月30日 今年のおこづかい合計5000をもらう

     (お金が5000増える

      親からおくり物5000をもらったという

      思い出が増える) 

 

 

8月15日 夏休みの家族旅行で1人10000払う

     (旅行にいったという経験が10000増える

      親からおくり物10000をもらったという

      思い出が増える)

 

 

9月30日 趣味のスポーツ道具に3000払う

     (趣味のもの3000が増える

      お金と交換したため3000減る)

(ルール4)

 

 

10月15日 新しいゲームソフトに3000払う

     (ゲームソフト3000が増える

      お金と交換したため3000が減る)

 

 

11月15日 誕生日に親が5000で買ったプレゼントをもらう

     (プレゼント5000が増える

      親からおくり物5000をもらったという

      思い出が増える)

 

 

12月25日 クリスマスに親が5000で買ったプレゼントをもらう

     (プレゼント5000が増える

      親からおくり物5000をもらったという

      思い出が増える)

 

 

12月31日 一年間のブロックが完成

 

 

3 完成したブロック式簿記をじっくりみつめてみる

できあがったブロックでは、みなさんが1年間でどんなことをしたのか、

それが一目でわかるようになりました。

これを眺めていると、色んな気持ちが確認できると思います。

 

買ったものがとても面白かった、あまり良くなかった、

旅行がとてもとても想い出に残った

久しぶりにおじいちゃんおばあちゃんに会えて嬉しくて少し恥ずかしかった...

ブロックの中の一つ一つを振り返ることも簡単にできるようになりますね。

 

では今度は、それを少しだけ、

ブロックで表現してみましょう。

 

 

 

 

 

10月15日 に買ったゲームにとてもとてもハマッた

 

 

9月30日 に買った趣味の道具が使っているうちに

       合わなくなった

 

 

1月2日 に会ったおじいちゃんおばあちゃんに早く会いたい

 

 

8月15日 の旅行にいった同じ場所がテレビで特集されていて

       とても嬉しかった

 

 

 

 想い出や楽しさという【価値】をブロックで

こんな形に変えてみると、

みなさんの一年間の生活がもっともっと

わかりやすくなりました。

そしてこの形は一人ひとり、違います。必ず。

そしてこの形は毎年、毎日、変わっていきます。必ず。

だから今日からこのブロック式簿記を作っていくと、

今日からずっと、

みなさんの生活の記憶が

一目でわかるようになっていきますね。


おわりに

 

では、[はじめに]で書いた目的をもう一度、

振り返ってみましょう。

1.みなさんの生活の中では色々な場面で

お金も一緒に動いている

ことを確認します。

 

2.日記のようにみなさん一人ひとりの

思い出が記録できる

方法でもあることを覚えます。

 

3.お金の流れを知ることが、

人とのつながりを確認できる

ことにもなることを知ることができます。

 

どうですか?目的に少し近づいていませんか?

 

 

 

ブロック式簿記のお話しと作り方は、

ここでいったん、おしまいです。

この【ブロック式簿記】は、お金の流れを頭の中で

イメージができるようになって、

お金のことを今以上に

スッキリと考えられるように

なったら良いな、と思い作ったものです。

 

みなさんの生活は、もっともっと、

たくさんの出来事がありますよね。

それを全て、このブロック式簿記で作ることは

出来ないかもしれません。

その時には【複式簿記】というものを

勉強してみてください。

 

ブロック式簿記は、昔の人が発明した

便利な複式簿記の考え方を、

目で見てわかるようにしたものです。

その複式簿記にみなさんが興味を持つきっかけに

このページがなれば、

とても嬉しく思います。

 

おしまい

 

ブロック式簿記 ~お金の動きを目に見えるようにする方法

ストーリー 榎本達哉          Story by  Tatsuya Enomoto

デザイン  くまがいもも  Design & Illustration by  Momo Kumagai

2018.6.12-

2018.06.12 ver.1.01

2018.06.19 ver.1.02